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· 撮影,施設,建築撮影,デイサービス

【撮影】尼崎のデイサービス月のうさぎ 様 建築写真撮影しました!

みなさま、こんにちは

介護士カメラマンの、水本です。

今回は、兵庫県尼崎市のデイサービス 月のうさぎ様の建築写真を撮影してきました!

今回は建築写真撮影という事もあり、(実は建築の勉強をずっとしていました。)

建築写真撮影は少し気合いが入ります。

撮影した写真をたっぷりと見て頂きながら、介護士目線で、月のうさぎ様についてご紹介もしていきたいと思います。

介護士カメラマンのちょっとお宅みせて〜な!

おほん!

張り切っていきましょう。

まずは、外観です。

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月のうさぎという名前から、餅つきをしているうさぎの装飾窓がとても可愛らしいですよね。

打ち合わせ時にこの装飾窓が、「本当の月のように見えたらとても綺麗だよね」という話をしていたので、

少し暗くなってから、建物の撮影をしました。写真のコンセプトは「地域を照らす明るい月のように」です!

思い通りの色の写真になってくれました。装飾窓からの影がとても可愛らしいなと思っています。

ついでに、お昼の外観は、こうです。

そいやっ!

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灯のあるなしだけでかなり、雰囲気が違いますね。

 

ちなみに、月のうさぎ様の名前の由来は、今昔物語の中での凡夫である兎が我が身をも投じ、

他者を助けるお話「月のうさぎ」からだそうです。

次は内装です。

1Fのデイサービスからご紹介します。

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すでに開設されて1ヶ月が経過しているため、ところどころ生活感がみられますね。

ちなみにこのテーブルはコタツなんですよ。うちの施設でも欲しいなあ。

ここで注目したいのが、大きなL字型のキッチンです。

こんな大きなL字型のキッチンを造設しているデイサービスさんはとても珍しいのではないかなと思います。

キッチンと共有スペースが分かれている所もありますからね。月のうさぎさんは「家のリビング」を想定したプランニングとなっているため、利用者さんもデイサービスとしてではなく、我が家のように過ごしやすいんじゃないのかなと思います。

料理が得意なご利用者さんと一緒に料理でも作るのかなあ。

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もちろん、体調が悪い時などに備えて休憩室も作られています。

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そしてさらに注目したい点は、「竹」です。

目に見える場所に竹があるんですね。上の写真は玄関の扉の写真なのですが、竹の写真がプリントされています。

下の写真は縦スリッド窓から見える竹です。外の空いたスペースに植えられています。

高齢者の方の中では山や自然の中で暮らしていた方も多いと思うので、リラックス効果を狙った

造りではないかなと思います。竹は目にも優しいですからね。

もしも認知症のご利用者さんが混乱された時でも、心落ち着きやすいかも。

お風呂です。お風呂は施設内に座ったままでも利用できる機械浴合わせ、3部屋もあるそうです。

2F有料老人ホームにも一部屋浴室があります。全て内装のデザインが異なっています。

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座ったままでも入れるタイプの機械浴です。全介助の方でも座って入浴できるため安心して入浴できますね。

機械浴は施設でも使用されるタイプや広さは様々なので、施設見学の際には見所のひとつです!

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これは廊下のスペースを利用して作られた拘りの機能訓練コーナーです。

デイサービスのご利用者さんは、訪問リハビリ等もご利用されています。

全身が見やすい大きな鏡や、本格的の造りになっているので、リハビリにもやる気を

持たせる空間造りになっていますね。

では次に有料老人ホームのある2Fへ上がります。

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少し面白いなと思うところは、デイサービスと有料老人ホームは入り口玄関が違うんです。

デイサービスと有料老人ホームは繋がっており、施設内からでの移動ももちろんできます。

よくある介護施設だと全てのメイン玄関が同じ場合の場所が多いのですが、その点も「家らしさの演出」の

拘りなのかもしれませんね。階段とエレベーターは両方あります。

玄関口も日光がよく入るため、とっても明るいですね。

階段を上がってすぐの所に、小さな腰掛けが見えます。

これは談話コーナーですね。日光がよく入ってきて日向ぼっこをしながらお話するのに

ちょうど良さそうです。

 

いよいよ共有スペースに入ります。

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廊下の両側に入居者さんが住まわれる部屋が配置してあります。

廊下にも縦スリッド窓が多く配置されているため、日光がよく入り気持ちがいいですね。

その中央に共有スペースがみられます。ここでゆっくり過ごしたり、コミュニケーションをしたり、

思い思いの時間を過ごされるのでしょう。老人ホームは高齢者の”シェアハウス”ですからね。

共有スペースの使い方がとっても大切になります。

 

ここで職員さんや、入居者さんいろんなストーリーが生まれるんだろうなあ。

この建物のモチーフである「月とうさぎ」の装飾窓があります。うさぎが餅つきしてます。

では、入居者さんが住まわれる居室のご紹介に参りましょう。

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シンプルなお部屋の造りですね。トイレと、洗面台が配置されています。

消防法上の理由により、トイレの壁の上端が空いているみたいです。(多分排煙の関係?なのかな)

でも、それにより視線が通るので空間の狭さをあまり感じさせないで、むしろいい感じやなと思いました。

トイレのドアはカーテンレールがついているので、カーテンで目隠しする仕組みですね。

さてここからが大切なポイントになります。

なんとお部屋の一面の壁だけクロスの色が違うんです。

しかも全てのお部屋でそれぞれデザインが異なります。

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赤色のクロスとかめっちゃ可愛いくないですか! 

認知症の方は、お部屋を間違えて入ってしまう事は日常茶飯事にあります。

それは、お部屋の造りやデザインが全て同じ事も理由のひとつではないかと考えられますね。

部屋の一部がワンポイント違うだけでも、部屋間違え防止の役にたちます。

『わしの部屋、こんなに派手な色じゃなかったよなあ・・・』とか。

さらに高齢者の方が住まわれるお部屋の造りは、シンプルなのが良いですね。

それは、家具などのレイアウトの自由が広がるからです。

今まで家で使っていた馴染みの深い使い慣れたタンスや机、好きなものなどを持ち込みやすく、自由に配置しやすい。

そうする事で、施設で生活される方の生活の質(QOL)の向上や維持、急な環境の変化による混乱を抑制する効果も

期待できます。施設でも自分の家のような生活をしたいですからね。

「子が親孝行できるデイサービス」を目指して

撮影の日にも、地域の子ども達を招いて、初めてのプログラミング教室を

デイサービスを利用し、行われていました。

高齢者や子ども関係なく、もっと地域に寄り添った開かれたデイサービス、施設を目指したいと

仰られておられました。この近所には小学校や中学校などがあります。

帰り道、ちょっとおじいちゃん、おばあちゃんのいる所に遊びに寄ろうかな。

こんな事が自然と起きる、ここ月のうさぎ様が「地域の我が家」になれると思っています。

これからが本当に楽しみな施設様です。

また遊びに行きますね。

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デイサービス 月のうさぎ

〒660-0802 兵庫県尼崎市長洲中通2丁目1-21

http://tsuki-usa.com/

~エンディング~

さて、いかがでしたでしょうか。

介護士の目線から施設紹介する番組、

介護士カメラマンの「ちょっとお宅みせてーな」

次回、未定!(笑)

介護士カメラマンは建築写真撮影も行っております!

建築写真はパンフレットや、HPの作成など幅広くそして、長く使えます。

素敵な施設を建てられた場合には、是非、一度ご相談くださいね。

※竣工後の綺麗な写真を残したければ、竣工後(建築確認申請の完了検査後)早い段階で撮影を行う方が良いですよ。

椅子やテーブルなどの家具が配置されていれば、見た人がそこでの生活を想像しやすいのでより良いです!

では、また。

エンディングソング

美空ひばり「港町十三番地」

✳︎プロフィール✳︎

介護士カメラマン

水本 光

現在も現役介護士として働く介護士兼カメラマン。

現在は関西を中心に福祉系セミナーや各種イベント、

幅広く写真撮影を行っています。

All photography and writing by Hikaru Mizumoto